生きてるだけで、愛。 (新潮文庫)

生きてるだけで、愛。 (新潮文庫)

痛い言葉の雨あられに出血多量でくらくらした。

「あたし、楽されると苛つくんだよ。
あたしがこんだけあんたに感情ぶつけてるのに楽されるとね、
元取れてないなあって思っちゃうんだよね。
あんたの選んでる言葉って結局あんたの気持ちじゃなくて、
あたしを納得させるための言葉でしょ?」
(P103)

上みたいな言葉、世の中の彼氏持ちの女の子の
どれだけが吐いているのだろうね。
そいでその内何割位が下みたいに聞けるのだろうね。

「あたしと同じだけあんたに疲れてほしいってのはさ、
やっぱ依存?」
(P104)


こんなことをマンションの屋上で全裸になって問いかける
ヒロインの姿を想像して、とてつもなく哀しい気持ちになった。