草原の輝き (角川文庫)

草原の輝き (角川文庫)

誰かと一緒に生きるということ。
それは、一緒に眠り、目覚め、食事をし、笑い、また一緒に眠りにつく。でもそれだけではなくて、隣にいる誰かを百パーセント受け入れることなのだ、(中略)彼の弱さも私の弱さも、彼の痛みも私の痛みも、彼の邪気も私の邪気も・・・・・・
(P17)

そんな風に生きられたらいいねと思いつつ、懐疑的な気持ちで読んだ。


ひどく内面的な物語で、決して厚い本ではないのだけど休み休み読んだ。
あとがきで江國香織さんが、作中に登場する不思議な美少女・佳奈子を指して
ライ麦畑でつかまえて』のフィービーのよう、と表現していたのが印象的。
とても的を射ていると思った。

薔薇とダイヤモンド

薔薇とダイヤモンド

いつのまにか4人になったと思ったら解散してしまった。


「プロローグ」と「踊り子」が聴きたいのに
データがどこかに行ってしまったよ。
週末にでもCD屋さんに探しに行こうかな。


下高井戸シネマにて初鑑賞。


クリスマスの一夜に起こったいくつかの物語を
クロスオーバーさせて描いた作品。
登場する人々が普通で不器用で愛しく感じられた。


中でも印象に残ったのは、2人の子どもがいたにも関わらず
妻から家を追い出された男の話。
妻には既に新しい恋人がおり、クリスマスも子ども達と4人、
まるで本当の家族のように幸せな一夜を過ごしている。
対して男は幼い娘と息子に会ってプレゼントを渡したい一心で
サンタクロースに扮装しかつての我が家にもぐりこもうと企む。


サンタクロースを現在の恋人の変装と信じる妻と
その来訪を純粋に喜ぶ子ども達の姿が切ない。
かつて身近にあった家の温もりや妻の愛情や子ども達の体温を感じながら、
それらが今は自分ではなく、別の者に向けられていると思い知る男の気持ちを
想像すると本当に切なくて涙がちょちょ切れそうになったよ。


お花見日和の日曜日だった。
そこここに桜の花房が垂れ下がる神田川をなぞって歩いていたら
自分がどこの時点にいるのかわからなくなってしまいそうな、
わからなくなってしまいたいようなそんな気持ちになった。
写真は日大前。


高校時代の友人とデート。
またしてもチャイブレイクに行ってしまった。
ここのサモサとチャイティーがとても好き。


井の頭公園は雑多な感じがよいです。
代々木公園は広いけど開放感があり過ぎるし、
御苑はお犬様鑑賞が楽しいけどなんだか気が引ける。
静かな気持ちの時は芦花公園を目指すのが吉。


桜の枝につぼみを見つける度にお花見だ!と
子どもみたいにわくわくしちゃう。
春らしくきっと頭がお花畑。


気を抜くといつも遠くに行きたいと考えていて、
桜前線に付いていけば終着点が実家になって素敵だわと
にやにやしている。
気休めだなんてわかりきっているけどそんなもので
休まるならいいのじゃないのと自分に言い聞かせて
もうちょっとしっかりした人になりたい。